◇◆センセイは俺の!◆◇
とっさに掴まれていない右手を俺の胸に当てたみーちゃん。
だけどそんなの許さない俺だから、
「みーちゃん。」
「ぇ……ちょっ………」
みーちゃんの両手を俺の腰に回させた。
回させたというか、無理やり俺が回した。
俺の胸に抱きつくような体勢で、戸惑うみーちゃんなんかお構いなしに俺は、ギュッと抱きしめた。
抱きしめたみーちゃんは、桜のようなほのかに安らぐような香りがした。
それにドキッとした。
「角クン…私…。。」
「言ったじゃん…ほっとけないって。」
「え…。」
みーちゃんの頭に手を添え、サラサラの髪を撫でる。
「今のみーちゃん、ほっとけない。
…これからも、もっとほっとけない。ムリに強がってるみーちゃんなんか、俺見たくないし。」
俺がそう言うとみーちゃんは何も言わずただ、俺の胸に顔を押し付けた。
これがみーちゃんの本音でしょ…?