◇◆センセイは俺の!◆◇
「全く、あんな所で寝るなよ。俺が抱えて帰ってきたんだからな?」
どうやら、孝幸は俺をおんぶして、孝幸のマンションまで連れて帰ってくれたらしいッスネ。
「ゴメン!腹一杯んなったら、めっちゃ眠くなって♪」
ソファーに長い脚を組んで、何やら仕事中の孝幸は脳天気な俺を見て、またため息をもらす。
当たり前か、今日は孝幸に高級ホテルのディナーバイキングに連れてって貰って、食うだけ食ったら、夢の中だもんな。
めっちゃハズいことしたな俺。。
申し訳なく思い、頬杖をつきながら仕事の書類に目を通す孝幸を眺める。
時々缶ビールを口に運ぶ姿をみて、改めて思う。。
「…いいなぁ…。。」
「ん?何が?」
何でこんな大人で、何をしてもカッコイイんだ孝幸は。
いいな…俺も、孝幸みたいに大人のいい男になりてぇな。。
「なぁ…」
「ん?」
「何でそんなカッコイイの?」
「フッ…何だよ急に。」
「いや、何つーか…仕草とかオーラが大人だなぁと思ってさ。てか、どうやったらそんな色気とかでんの?」