◇◆センセイは俺の!◆◇



次の日、俺にとって最悪な場面を目にすることになる。



そう、それは…放課後のことだった。



「校門のところに、すっごい車止まってるよ!」


「ほんとだぁ~!」


「誰か待ってるのかなぁ?」



教室の窓から女子が騒ぎながら、外を指差していた。


俺はあまり気に留めず、教科書を投げ込んだカバンを手に、教室をでた。



女子が騒いでいた校門近くにいくと、生徒が結構集まっていた。


ったく、すっごい車がそんな珍しいんかなぁ…。。


俺あんま興味ねぇ…。


今俺が興味あんのは、



今保健室にいる…みーちゃんだけ♪♪


やっべまた、顔にやけちまう…。。


軽く自分の頬をぺちぺち叩きながら、人だかりのできた校門を抜けようとした時だった。



――――バタン



校門近くに停まっていた赤い外車から、ある人物が降りてきた。




< 129 / 413 >

この作品をシェア

pagetop