◇◆センセイは俺の!◆◇
次の日、俺にとって最悪な場面を目にすることになる。
そう、それは…放課後のことだった。
「校門のところに、すっごい車止まってるよ!」
「ほんとだぁ~!」
「誰か待ってるのかなぁ?」
教室の窓から女子が騒ぎながら、外を指差していた。
俺はあまり気に留めず、教科書を投げ込んだカバンを手に、教室をでた。
女子が騒いでいた校門近くにいくと、生徒が結構集まっていた。
ったく、すっごい車がそんな珍しいんかなぁ…。。
俺あんま興味ねぇ…。
今俺が興味あんのは、
今保健室にいる…みーちゃんだけ♪♪
やっべまた、顔にやけちまう…。。
軽く自分の頬をぺちぺち叩きながら、人だかりのできた校門を抜けようとした時だった。
――――バタン
校門近くに停まっていた赤い外車から、ある人物が降りてきた。