◇◆センセイは俺の!◆◇



そしてあろうことか、俺に近付いてきたその人物。



俺のほんわか気分をぶち壊す、最悪男。



「やぁ、久しぶりだね。」



そう言って、作った外面で俺に話しかけてきやがった男。



また高そうなスーツに、金ピカの腕時計のついた手で髪をかきあげるナルシスト野郎。



何が久しぶりだねだよ、コイツ…。。



皆さんお分かりなったでしょう、そう…


俺の大嫌いな……



「誰ですっけ?」


「おやおや、忘れられてしまったか…
須藤だよ。美波の婚約者の。」


「あ~あの、トイレで部下に自分はモテる男だって自慢してた婚約者さん。」


「ッ・・・…」



ピクッと眉が反応した須藤は、あえて何も言わなかった。


注目されてる手前、キレるわけにいかねーもんな。



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