◇◆センセイは俺の!◆◇
すると、須藤は少し笑みを浮かべて…
「君への招待状も入ってるんだ。」
「は?」
封筒を開けてみると、そこには招待状のカードが確かに2枚。
すると、ちょうどそこへ…
「あ、大チャン何してんの~?」
「瞳、」
サッカー部の先輩らに囲まれた瞳が、俺を見つけて走りよってきた。
何もないところで躓くおっちょこちょいな瞳を支えてやる。
「お前、あんま走るとパンツ見えんぞバカ。ほら、サッカー部員が鼻の下伸ばして見てんぞ。」
「え、やだぁ~!先輩達!」
赤くなって先輩達にぷんすか怒る瞳を見て、爆笑!
「大チャン、何してんの?こん…あ。。」
俺の目の前で美少女を見て明らかに興味を示してる須藤に気づいた瞳。
すかさず、須藤は名刺を瞳に差し出す。
「どうもお嬢さん、僕はこういうもので…。はて、どこかで会ったことは…?」
「ないですけど?」
「いや、それは失礼。もし会っていたら、君のような美しい女性を忘れるはずがないからね。」
おい、こいつただのタラシじゃねぇか。
つーか、瞳にそんなクッサイ台詞吐いたって……
「…大チャンこの人何?ちょっと怖いよ?」
ほらね、瞳がそんなんで反応するわけないし。
誰の女だと思ってんだよ。
まぁ、そんなこと知らない須藤は…
「良かったら、君も大輝くんとパーティーに来てほしい。君がいれば、パーティーも華やかになるからね?」
「大チャンパーティーって何?私行っていいのかな?」
須藤のクサい口説き文句も、普通にスルーの瞳が目を輝かせながら俺を見上げる。