◇◆センセイは俺の!◆◇
それから、須藤は瞳に一言二言クッサイ台詞を吐いて、外車で颯爽と去っていった。
俺と瞳はそのまま、タロウさんの店へ。
――――カラン・・・
「いらっしゃーい♪あら、お2人さん」
いつものトーンの高い声で、出迎えられる。
カウンターのいつもの場所に座る。
「タロウさん、ホット。」
「ん~、私ロイヤルミルクティー♪」
「あいよ♪」
タロウさんのコーヒーを淹れる手際の良さを眺めていると、隣りの瞳が…
「ねぇ②結局さっきの人は誰?…名刺もらったんだけど、『SUDO』って?」
すると、タロウさんが俺にホットを差し出しながら、
「あら、『SUDO』って言ったらホテル業界では有名よ~。どれ。」
タロウさんは瞳の持っていた須藤の名刺をひょいっと取ると、眺めて…
「ちょっとあんた達、これ『SUDO』の社長息子じゃない!どうしたのよこの名刺!」
鼻息の荒くなったタロウさんが、興奮気味に俺たちに聞いてくる。
タロウさん、怖いよ。。