◇◆センセイは俺の!◆◇
離された手…
――――――――――――
「ハァ…来てしまった…。。」
結局、俺はパーティー会場にいた。
どうしてか?それは…
「大チャンも食べようよ。ごちそう♪」
「瞳ぃ~……。。」
何でこの女はこんなにのん気なんだぁ!
俺は隣りで周りの男達の視線なんか全く気にせず、生ハムをパクつく瞳に目を細めた。
「大チャン、焦ったってしょうがないじゃん。今すぐ結婚するんじゃないんだからさ~。。」
「わ、分かってるっつの!」
言うなよ、それを言うなよ!
そう、そうなんだよ…
俺が絶対行きませーんとか言ってたこのパーティーに、何で俺が来てるのか。。
その理由は、俺の目線の先にいる、
俺の好きな人…
会場のステージ側に俺の嫌いな須藤の隣に座ってる、みーちゃん。
その2人の頭上に掲げられた文字…
『須藤 誠さま 婚約披露パーティー』
思わず、拳を握りしめてしまう。。
須藤のやつ…強引に婚約話を進めてきやがった。。
婚約披露パーティーなんか開いて…。。