◇◆センセイは俺の!◆◇
強引にみーちゃんの手を引いてドアの方へと歩き出した須藤。
慌てて立ち上がり、付いていくみーちゃん。
俯いていて、みーちゃんがどんな顔をしてるのかわからない。
とっさに俺はみーちゃんの手を掴んだ。
ビクッとして振り向き、立ち止まったみーちゃんの俺にむけた表情。
怖がるような、ビクビクした表情。
その瞬間、俺の胸は張り裂けそうだった。
「美波、いくぞ。」
「…はい。」
俺は・・・
力なく、掴んでいた手を離した。
その後、2人が出て行ったドアをただ見つめながら…痛む胸を押さえていた。