◇◆センセイは俺の!◆◇



俺は戸惑った。


とっさにしゃがみこんで、窓の下に隠れた。


その時だった。



「どうしたの?角くん。」


「て、照美先生っ。。」



片手に教科書類を持った照美先生が、少し首を傾げて立っていた。


うわぁ…て、照美先生だ。。


緊張する。。



「どうしたの?こんな所にしゃがみこんで…。ん?顔赤いわよ?」


「や、別に何でもないっす。。」


「ホントに~?」


「ちょっと、友達とかくれんぼを……」



俺はそんなヘンな言い訳をしながら、立ち上がって尻のホコリをはらった。


立ち上がったら、気になってしまうのは…


「何か気になるの?」


「えっ…いや。」



窓の外、保健室…みーちゃん。


すると、



「フフッ、そう…かくれんぼね‥。」


「え?」



ぱっと照美先生の方を見ると…


保健室の方をチラッと見て、俺にいじわるな笑みを向けた。



「ふ~ん、オニは、中川先生かぁ。」



な!何か感づいてる!!


す、すげぇよ…照美先生。。


てかそんなことより!



「いや、あの…照美先生?」


「フフッ、慌てちゃって可愛い♪大丈夫よ、私、そういうカンは鋭いの。誰にも言わないから、安心しなさい?」


「ありがとうございます…照美先生。。」



こうして、俺のみーちゃんへの気持ちを知っている人物が、1人増えた。


そして、これがきっかけで…照美先生と接点ができてしまった。


嬉しいような、複雑な感じで・・・




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