◇◆センセイは俺の!◆◇
テルさんの別件を気にしつつも、授業をこなし、放課後を迎えた。
俺は真っ先に、教室を出ようとした・・・
でも、
「大チャン、先生呼んでるよ♪」
「はいぃ~~??」
瞳に呼び止められ、担任の沢っちを探す。
すると、教壇のところで仁王立ちで、さらに何か企んでるような笑みを浮かべ、俺を見ている沢っちがいた。
やべぇ…まさか…
「角くん?ちょ~っとおいで?」
やっぱりだぁ~~!!
あの喋り方は、嫌なことを押し付けられる予兆だ…。。
「何すか!?俺今、ものすごく急いでるんすけど!」
「ほう…角、お前…俺様が用があるっていうのに、無視するってのか?」
おいおい、誰かこの教師なんとかしてよ!俺様にもほどがあるよ!
「も~なんすかぁ。。」
俺がしぶしぶ折れると、沢っちは満足げにこんな事を言った。
「角、今度のサッカー部の練習試合出てみないか?」
「はぁ?何で俺が…。」
「沖田から聞いたぞ?中学までサッカーやってたって。」
「ひ、瞳のやろッ・・・」
とっさに瞳をさがしたが、すでに部活に行ってしまっていた。
「今レギュラーが風邪で休んでてな…助っ人で頼むよ。」