◇◆センセイは俺の!◆◇


―――――・・・



「あの……みーちゃん…?」


「・・・」



何かケンカしたカップルみたいじゃね?


てか、何でみーちゃん機嫌悪くなったの?



「ねぇ、みーちゃん…ごめん。。」



とりあえず謝った俺。


するとみーちゃんは、ぱっとイスごと俺の方に振り向くと・・・



「どうして角クンが謝るの?」



ちょっとぷくっと膨れたほっぺをしたみーちゃんはそう言った。


ど、どうしてって…そりゃ、みーちゃんが何かわかんねぇけど怒ってるから。。



「だって、俺なんか悪いこと言ったかなぁと思ったから。」


「………………っから!」


「えっ?」



みーちゃんは俯いたまま、何か言ったけどよく聞こえない。


俺はみーちゃんの表情を見ようと、座ったまま俯くみーちゃんに近づき、のぞき込もうとした。



「みーちゃ………」



だけど、声をかけようとした時…



「何でもないから!ほっといて!」



涙がたまって潤んだ瞳で、みーちゃんは俺を見上げてそう怒鳴った。



あ・・・・



「…ごめん、てっきり俺のせいかと思って。」


「・・・」


「うざいよな、悪ぃ。…もう、関わんないから。」


「ぁ…角クン………・・・」



俺は寂しく笑って、それだけ言うとさっさっと保健室を出た。




< 169 / 413 >

この作品をシェア

pagetop