◇◆センセイは俺の!◆◇
「なにやってんだよ俺。。」
学校からの帰り道、意気消沈気味の俺はあの場所へ来ていた。
駅前の広場。
噴水がシンボルのようにある…俺の特別な場所。
「うう゛~…さみぃ。。」
もう12月下旬になる寒い時期に、こんなとこで落ち込んでるバカは俺ひとりだよなぁ…。。
鼻をすすりながら、首もとのマフラーを巻きなおし、ベンチから立ち上がる。
「コンビニいこ…おでん買お…。。」
「あれ?大輝くんじゃん!」
「んぇ?マキさん?」
「久しぶり♪会いたかったぞぉ♪」
白いファーのついたコートを着て、相変わらずブランドもんに身を包んだマキさん。
相変わらず、可愛いなぁ…マキさんは。
「何してるの?ひとり?」
「ひとりでぼーっとしてました。」
「寒いよ~、外は。…何かあった?」
「まぁ、色々と。」
俺が沈んだ声でそう言うと、マキさんは少し考えて、
「私が話聞いてあげる。ほら、寒いから、どっか暖かいとこ入ろ♪」
「え・・・ちょっ、マキさんっ。。」
言われるがままに、俺はマキさんに腕を組まれ引っ張られるようにして、ついて行った。