◇◆センセイは俺の!◆◇
「若いときに、我慢は禁物だぞ?」
「にょわぁ。。」
なんて言いながら、俺の耳をはむっとしたマキさん。
それに素直に反応してしまう敏感な俺。
ハァ…酔いが回りそう。。
「出よっか。」
「ん。」
俺ってアホだなぁ…
何でそこで、ハッキリ嫌だって断らないのかね…。。
俺はすでにその気になって、くっついてくるマキさんにリードされながら、クラブを出た。
どこに向かってるかなんて、分かりきったことなのに…
強くこの組まれたマキさんの腕を振り払えない俺が無性にもここにいる。
諦めたんだし、
もう関わらないって誓ったのに、
みーちゃんの事が気になって、関わったらみーちゃんにウザがられて…
どうしようもない自分に呆れて、こうやってマキさんの誘いに乗っかってるのかもしれない。
「あそこ、入ろっか。」
マキさんが上目遣いでそう言い、指差した方向を何気なしに見る。
「……………マキさん?」
なにも言わず、ただマキさんの指の先にある建物を見つめていると、突然目の前にマキさんが回り込んできた。
と、思ったら…
「やだなんて言わせない。」
「んんっ。。…………」
首の後ろに両手を回され、マキさんは激しく俺の唇を塞いだ。
唖然としている間にも、マキさんの柔らかい舌が俺の舌を絡め取る。。
上手すぎるそのキスは、
俺の心にある迷いを押しのけ、
その気にさせた。