◇◆センセイは俺の!◆◇
周りって…
見渡してみる。
隣には、雑誌の袋とじを覗くタケさん。
「何だよ。」
「いえ、別に。」
「あら、違うわよ。それは入れないの。」
「それってヒドいよね~。。」
あ~タケさん抜きで、周りを見ろって事ね~。それを早く言ってよ。
「ほら、真子チャンなんていいじゃない。勉強見てもらいなさいよ。」
真子かぁ~、確かに秀才だし、優しく教えて貰えそう。。
でも・・・
「凉さんの威圧感には、勝てない。」
「あ~確かに。凉のヤツ、あんなクールに気取ってっけど、真子チャンのことになると怖ぇからな。」
タケさんの言うとおり。
凉さんはあぁ見えて、真子チャン命だし。
いくら俺なんかでも、絶対真子チャンのマンツーマンのお勉強なんかお許しが出ないって…。。
「孝幸とか、最適じゃん。」
「やだ…。孝幸はドS教師になる。」
「瞳チャンは?」
「瞳って事になると、孝幸がいる。」
結局、俺は見捨てられる運命なのか?
俺は半端、諦めかけてた時…
タロウさんはとんでもない事を口走った。
「あの保健の先生に教えてもらったら?」