◇◆センセイは俺の!◆◇



「私もね、ちゃんと話さないとって思ってたの。」



みーちゃんは、ちょっと眉を下げてホッとしたように言った。


よかった。


みーちゃんも、考えてくれてたんだ。



「とりあえず、場所移動しない?」


「そ、そうね。ここじゃ…ね。」



こんな雑踏とした、寒いとこで落ち着いて話なんかできないっつの。



どうすっかなぁ…。。


あ!!そうだ!


いや、でも…


俺はある考えを思いついたけど、これをみーちゃんに言っていいのか迷った。


で、迷った末・・・・



「あのさぁ…ウチ、くる?」



俺はそう提案してしまった。


で、みーちゃんは…



「えっ!?角クン??」



ですよね~。

驚きますよね~。。


ははっ…ははっ…。。



「いや俺んち、すぐ近くだからさ。落ち着いて話せるかと思って。」


「でも…新年早々、ご迷惑になるわ。」


「大丈夫。ウチの親、新年早々…親戚んちに行ってっから、俺1人だし。」


「え、そうなの?」


「つーことで、行こ。」


「えっ…ちょっ、角クン。。」



俺はみーちゃんの返事を待たずに、みーちゃんの手を掴むとベンチから腰を上げた。


そしてそのまま、着物で歩きにくいみーちゃんの手を引いて、俺んちへと向かった。


あ、瞳にメールしとこ。



『俺、家帰る』っと。



< 189 / 413 >

この作品をシェア

pagetop