◇◆センセイは俺の!◆◇
「私もね、ちゃんと話さないとって思ってたの。」
みーちゃんは、ちょっと眉を下げてホッとしたように言った。
よかった。
みーちゃんも、考えてくれてたんだ。
「とりあえず、場所移動しない?」
「そ、そうね。ここじゃ…ね。」
こんな雑踏とした、寒いとこで落ち着いて話なんかできないっつの。
どうすっかなぁ…。。
あ!!そうだ!
いや、でも…
俺はある考えを思いついたけど、これをみーちゃんに言っていいのか迷った。
で、迷った末・・・・
「あのさぁ…ウチ、くる?」
俺はそう提案してしまった。
で、みーちゃんは…
「えっ!?角クン??」
ですよね~。
驚きますよね~。。
ははっ…ははっ…。。
「いや俺んち、すぐ近くだからさ。落ち着いて話せるかと思って。」
「でも…新年早々、ご迷惑になるわ。」
「大丈夫。ウチの親、新年早々…親戚んちに行ってっから、俺1人だし。」
「え、そうなの?」
「つーことで、行こ。」
「えっ…ちょっ、角クン。。」
俺はみーちゃんの返事を待たずに、みーちゃんの手を掴むとベンチから腰を上げた。
そしてそのまま、着物で歩きにくいみーちゃんの手を引いて、俺んちへと向かった。
あ、瞳にメールしとこ。
『俺、家帰る』っと。