◇◆センセイは俺の!◆◇
「あー、分かんねーよー。。」
「何が分かんないのかな?不良息子の大輝クン。」
振り向くと、腕組みをしてニコニコしてる瞳。。
やべ…朝帰りバレてる??
「まさか、母さん?」
「大輝がグレたぁ~!っていいながら、うちのお母さんと呑んでたよ~。」
「グレてないし!」
「まさか大チャンが朝帰りねぇ…。ビックリだよ。あの大チャンが。」
そう言って俺の後ろの席に座った瞳。
おいおい、お前が座ってるその席、クラス1の妄想男子、長倉の席だぞ。
匂いとか嗅がれるぞ…。
ほら、向こうからヤバいくらいニヤけながら見てるし。
「うるせーな。いろいろあったんだよ!俺だって、ビックリしてんだから。」
「なんだそれ。」
ちょっとおどけた顔をした瞳。
お前…それ、他の男子には見せないほうがいいぞ。
俺はどうって事ないから言うけど、お前のそういう顔…可愛すぎるぞ。
俺じゃない男子だったら、確実に惚れてんぞ。
ったく、瞳は自分がモテるって事、自覚してねぇんだから。