◇◆ｾﾝｾｲは俺の！◆◇

「俺さぁ…あのホテルの部屋でみーちゃんの手を離した後から…ずっとみーちゃんの事、避けてた。」



俺は、みーちゃんから少し目線を下げ、着物の帯の刺繍をじっと見つめたまま、話し始めた。



「好きなのにさ、諦めようって…めっちゃ必死に合コンとかいって、他の女の子に逃げようとした。」



合コンとか行ってた事を話そうか、黙っていようか迷ったけど…みんな隠さず、話そうと思った。



もしかしたら、軽いヤツだって思われるかもしれないけど…。



怖いけど、ちゃんと話す。



ちょっとみーちゃんの表情を気にして、チラッと顔を上げると…



「うん、…続き、話して？」



俺の二番目に好きなみーちゃんのこの優しい包み込んでくれるような笑顔。



俺はホッとした気持ちで…


話を続けた。



「でも…気づくと、みーちゃんの事考えてて、全然嫌いになんかなれなかった。」



そうだ、ずっと、ずっと好き。


もう、諦めるなんて無理。