◇◆センセイは俺の!◆◇
「そういえば、今夜私孝幸とタロウさんとこでご馳走してもらうんだけど、大チャンも来る?」
ん~…多分、母さん達帰ってこねぇし…
「行く。」
「じゃあ、夜まで買い物行こ!!」
「えぇ~~。ヤダっつの。」
「えぇ~~。何で!?」
「家でまったりしときたい。」
「えぇ~~。」
「テルさんとか、誘ってみろよ。」
「テルさん?」
「仲いいだろ。」
「・・・・」
急に瞳が黙り込んだと思い、テレビから目を逸らすと……
う゛ぅ…
「大チャンなんか嫌い。」
めっちゃうるうる光線で俺を見てくる瞳。
ハァ・・・
「仕方ねぇな。」
「やった!さすが大チャンだぁ!大好き♪」
だ、抱きつくなぁ――――!!
嬉しいのか、抱きついてきた瞳をはがしながら、こたつから出た。
全く、可愛いことすんなよ。
俺じゃなかったら、他の男子みんな襲い倒してんぞ。
てなわけで、ルンルンの瞳に買い物に連れ出されるはめになった俺。