◇◆センセイは俺の!◆◇
駅の近くにある、どデカいデパート。
元旦にも関わらず、店内に入ると・・・
「人・・・・多ッ!!」
見渡す限り、
人・・・人・・・人・・・人・・・ひとひとひと・・・…
「なぁ、瞳。」
「ん~?」
もうすでに目が輝いて、俺なんか頭にない感じの瞳に声を掛ける。
「俺、すでに帰りたいんだけど…」
「だめぇ。ほら、行くよ!」
瞳にガッチリ腕を組まれ、店内をどんどん進んでいった。
「あ、見て大チャン!これ、孝幸に似合いそう♪」
「そうか?こっちの方がよくね?」
「え~、それ大チャンの好みじゃん。。何かチャラい。」
「ぷっ。ちょっと言ってみただけなのに、孝幸には絶対合わね~!」
メンズのショップを見て回ったり、瞳の服を見たり、人多かったけど楽しかった。
それから、何故か福袋を買うのに列ばされたり、福袋強奪戦に参戦させられたり。
今分かった。
俺は福袋のために今日、
連れてこられたんだと。