◇◆センセイは俺の!◆◇
「大チャン。」
言ってごらん?私は何でも分かってるからね?…とでも言っているようなオーラが出てる…!!
俺は隠すのを諦め、白状した。
「誕生日…知りませんでした。。」
「やっぱり。」
「だって・・・」
「男がだってとか言わない!」
「は、はい。。」
うう゛・・・
こいつ、うちの母さんみたいな事ゆ~。。。
「もう、大チャンってホントこういうとこ、抜けてるよね。。」
俯いた顔を上げると、優しく微笑んでる瞳がいた。
俺がドジると昔っからこうやって、ホッとさせてくれるこいつの笑顔。
「大チャン、とりあえず金額決めて。」
「は?」
突然何だ?金額って?
「プレゼントの予算。今日買わなくても、見て帰ればいいじゃん?」
そっか!
やっぱ瞳は考えることが違うね!
「普通、そう考えるでしょ。」
やべ、また声に出てたらしい。
「よし、瞳!見に行くぞ☆」
「もぉ、大チャン。せっかちぃ~。。」
ええい!言ってろ!
俺は気を取り直して、まだキャラメルラテのストローを加えたままの瞳を引っ張ってカフェを出た。