◇◆センセイは俺の!◆◇
そうやって考えてみると、
バリバリ仕事して尊敬できるのは、あいつも一緒だな…。
みーちゃんの、婚約者…須藤。
素直に尊敬できないのは、きっと須藤の態度がいけ好かないからか…。。
「あ゛~~~~~~~~~~。。」
「もぅ何?大チャン。」
突然うなる俺を鬱陶しそうな目つきで見る瞳。
全く、せっかくの可愛い顔が台無しだ。
「で、これからどうするつもりなんだ?」
「何が?」
不意に孝兄が聞いてきた。
どうするって?
何が?
「美波先生のこと。…まさか、今のままってわけじゃないだろ?」
「え、やぁ…どうしよ。」
「お前、馬鹿か?」
なはっ!?
孝兄は呆れたように俺に言う。
今のまま、お互いの気持ちを知っていれば…とりあえず…ねぇ?
だって、俺とみーちゃん…一応生徒と先生だし。
ちゃんと付き合いたいってのが、まぢな本音だよ?
「俺…実を言うと、自信ない。」
目の前のコーラの入ったグラスを見つめながら、俺は呟いた。
孝兄とテルさんは、何も言わず俺を見ていた。