◇◆センセイは俺の!◆◇


そして、昼休み。。


保健室の戸を開けた。
相変わらず、建て付けが悪い。
ガラガラって音がやけに耳につく。。



「しつれいしまぁ~す…」



中へ入ると、みーちゃんがイスに座っていろいろと書類を書いていた。


誰か入ってきたのに気づくと、イスごと振り返ってこっちをみた。



「あら、またサボりにきたの~?角クン」



今朝のことなんか何もありませんでしたみたいな、いつもと変わらないみーちゃん。


何か、拍子抜けした。


だって俺、結構心配したのに。。



「違うって。なんかその…」


「ん?」



もじもじしたままはっきりしない俺。

耳に髪をかけながら、ちょっと首を傾げるみーちゃん。


ちょっと、ドキっとした。


俺はそこら辺にあったイスをみーちゃんの近くに寄せ、座った。



「いやさ…みーちゃん、泣いてたから…気になってて。何か悲しい事あった?」



聞いた。


聞いたぞ俺。


何でちょっとホッとしてんだよ俺。


てか、俺がそんなこと聞いても、みーちゃんが話してくれるわけなくね?


馬鹿じゃん、俺。



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