◇◆センセイは俺の!◆◇



そして、着いた場所。



――――――カラン。



「「HAPPYbirthday♪美波先生~!」」


「え、ぁ…どういうこと・・・??」



ドアを開けると、飾り付けされた店内に響く瞳達の声。


みーちゃんは、完全に理解不能になってしまった。


固まっちゃったみーちゃんを、とりあえず席に座らせる。


キョロキョロと店内を見渡すみーちゃん。


びっくりするよな、そりゃ。



「はじめまして、先生♪ここのマスターの姫野タロウですぅ☆」


「は、はぁ。」



突然連れてこられた店で、突然怪しいスキンヘッドのおねぇ系に自己紹介をされて…完全に怯えてるみーちゃん。



「あ、怖がんないで下さい美波先生。タロウさん見た目は怖いけど、とってもいい人ですから。」


「う、うん。」



瞳がそう言うと、少しホッとした表情になったみーちゃんに…真相を明かす。



「みーちゃん、今日なんの日か分かってる?」


「いま、“HAPPYbirthday”って…
あっ!今日私の誕生日・・・!」


「ピンポーン♪てなわけで、みーちゃんのバースデーパーティーを開いてみた♪♪」


ニカッと笑ってみせると、みーちゃんは
「信じられないっ」って言って笑った。



そ♪俺がタロウさんに協力を仰いだのは、みーちゃんのバースデーパーティーをするためにお店を貸切にしてくれってこと。




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