◇◆センセイは俺の!◆◇
ホントに楽しかった。
みーちゃんもめっちゃ嬉しそうで、楽しんでた。
そんな楽しくて、幸せな気持ちに浸ってたのに…
――――――――カラン。。
ドアを開けた人物のおかげで、一気に夢から覚めて…現実に引き戻される。
「ごめんなさいねぇ~、今夜は貸切で…」
そう言いかけたタロウさんの言葉が止まった。
俺もそのドアのほうを見る。
驚きで、一瞬固まる。
まさか、何で・・・!?
孝兄達の視線の先もドアへと向いていた。
店内には一瞬にして、静かな沈黙の空気が流れた。
その人物は、黒光りする高級そうな革靴をコツコツと響かせながら、ゆっくりと中へ歩み入った。
いつの間にか、そいつをみる俺の目は険しくなっていた。
隣のみーちゃんも、怯えたような目をして俯いてる。
そいつはみーちゃんの前へと来ると、
「こんな所にいたのか。」
そう呆れたように言い放った。
「・・・ごめんなさい。。」
弱々しく、俯いたまま謝るみーちゃん。