◇◆センセイは俺の!◆◇
「何度も連絡した。なぜ、電話に出ない?」
「ごめんなさい、マナーにして鞄の中に…」
「はぁ…いい加減にしてくれないか。こっちは仕事で忙しい身で、わざわざ時間を空けてやってるんだ。」
「・・・ごめんなさい。。」
怯えたみーちゃんなんか、お構いなしにそいつは容赦なく攻めた続ける。
俺は我慢の限界に達した。
もう、見てらんねぇ。
「止めろよ。」
俺は、怒りを抑えた低い声でそう一言言い放つと座ったまま、そいつを睨み上げる。
「やっぱり君だったんだな。大輝くん。」
フゥと大きく息を吐き出し、俺を無表情で見下ろす・・・・須藤。。
「何の用すか、お仕事でお忙しいのに。まさか、自分の恋人をいじめにきたんすか?」
俺がそう軽く鼻で笑って問うと、少し眉をピクピク震わせ…俺を睨んだ須藤。
「悪いが、今夜は美波と約束していてね…何せ、婚約者の誕生日だからな。」
「え、でも仕事で会えないと…」
「君のために仕事を早く終わらせて、会いに来たというのに…嫌だったか?」
「い、いえ。…そんなこと…。」
必死に何かを言おうとするみーちゃんを、威圧感をもった言葉で言いすごめる須藤。
俺は、この時どうしようもなく…みーちゃんを抱き寄せて、須藤から守ってやりたくなった。
こんな弱々しくて、怯えたみーちゃん…
ほっとけねー。。