◇◆センセイは俺の!◆◇



つくづく自分の馬鹿さに呆れた瞬間…


みーちゃんがフッと笑った。。


そして、手元の書類に目を落としたまま…



「私ね…婚約者がいたの。昨日までね」



え?婚約者??

き、昨日まで??


みーちゃんの突然のカミングアウトに、俺は軽いショックと、俺なんかに話してくれるのかっていう嬉しさに、苛まれた。



「昨日までって…」


「フッ…破棄、されちゃったの。それも電話だけでね?」


「何で、何で駄目になったの?」



何か聞いちゃいけないような気もしたけど、聞かずにはいられなかった。


そしたらみーちゃんは、



「彼、私以外に…付き合ってる人がいたの。…二股かけられてたみたい!」



そう、俺に笑って言った。


でも、その笑った瞳の奥は、涙で揺れていた。



「なんか情けないなぁ…
生徒にこんなっ………………………」



みーちゃんがその先を言う前に、


俺は体が動いていた。


体が勝手に。



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