◇◆センセイは俺の!◆◇



―――――――――――――


あれから、あっという間の冬休みだった。


今日は、始業式…



「もう、寒い。校長先生、話長い!」



集まった体育館で、隣の列に並ぶ瞳がプンプン怒ってる。


ったく、そんな短いスカート履いてっからだっつの。


孝兄悲しむぞ。



「ほら、コレでも股にはさんどけよ。」



そう言って、ポケットから取り出したものを瞳に向かって投げる。


ナイスキャッチした瞳は、



「カイロ股に挟んでる子いないし!」


「あ~、いるって多分。その辺に。」


「え、え~??そうかなぁ。まぁ、温かそうだしね…」



なんて言って、手にしたカイロを見つめて悩んでる。



おいおい、まさかまじで挟む気か?


天然すぎんだろ…ばか。



結局、カイロをほっぺに当ててる瞳と校長の長話そっちのけで、話していた。




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