◇◆センセイは俺の!◆◇
「角~一緒に帰ろーぜ!」
教室に戻って自分の席につくと、高塚がやってきた。
なんか、チャラい感じがなくなったか?
髪が黒くなってる。
「あ~悪ぃ、このあと用あんだわ。」
新学期早々お誘い悪いが、今日は絶対無理だ。
「ちぇ~、最近ノリ悪いな。冬休みもせっかく合コン誘ってんのに来ねーし。」
あ~確かに、最近ずっとこいつの誘い断ってたな…。。
ま、合コンどころじゃなかったし。
つーか、もう合コンとか行かねーし。
だって、俺にはみーちゃんしかいないから。
「ま、まさか…お前、彼女できた!?」
高塚が、馬鹿でかい声でそう叫んだ。
そんな高塚の声に反応して、教室にいる女子が一斉に俺のほうを見た。
「ば、お前声でけぇよ!」
高塚の腕を掴み、自分の方に引き寄せると小声で牽制する。
ったく、リアクションでかいのは変わってねぇじゃん…。。
「悪ぃ…で、彼女できた?」
「さぁ。」
「教えろよ!…俺とお前の仲だろ?」
どういう仲だよ。
俺は鬱陶しくなってきて、ガタンと立ち上がった。
「どこ行くんだよ!」
「トイレだよ!」
しつこい高塚の横を通り過ぎ、教室を出た。