◇◆センセイは俺の!◆◇
「角が彼女作らんのは、そういうこと。」
いかにも、納得!みたいに頷いてる沢っち。。
バレちまった。
てか、ここでテルさんにもバレたんだよな…たしか。
気をつけないとな。
「最悪だ、よりによって沢っちに知られるとは・・・。。」
ガックリ肩を落とす俺に、沢っちは偉そうに肩を組んでくると…
「何だよ角、よりによってって。フッ、俺に知られて幸運だと思えよ。」
「無理だし。絶対、ネチネチいじめてくるじゃんか。」
「ま、そうだけど。」
ハハハッと悪魔のように笑って楽しむ…ドS教師。。
泣きてぇ・・・。
「まぁ、同じ教師を味方につけとくってのも…いい考えじゃないか?」
「・・・あ、」
「よかったな、俺様が味方で!」
確かに…沢っちっていうのがちょっと微妙なとこだけど、教師に味方がいてくれたらちょっと力強いかも。
「沢っち!!いや、沢田先生好きだ!」
「抱きつくなバカ!」
「いいじゃん!仲間なんだし!」
「仲間ってなんだ?」
「イケないの恋をしてしまった同士?」
俺がちっさい声でそう囁くと、沢っちは
“それは言うなっ”と言って、自分の受け持ちのクラスの教室へと走って逃げた。
思わぬ味方がついてしまった。