◇◆センセイは俺の!◆◇



すると、はぁ…っと盛大にため息をついた瞳は俺を見てこう言った。



「ちっさい男。彼女できたできてない、いるいないくらい教えてあげなさいよ。」


「うるせぇな、…じゃあ何でそんなに聞いてくんだよ。」


「え……」



俺がやけになって馬場さんにそう問い詰める。


馬場さんは、ひどく傷ついたような表情になった。



「大チャン…いま、すごい嫌な男になってるよ。」


「・・・」


「女の子の気持ちもわかって上げられないんなら…あの人に勝てっこない。」



―――――ガタン



瞳のその一言を聞いて、思わず立ち上がった。



「瞳は、俺よりあいつがいいと思うのかよ!?」


「今の大チャンを見たらね。あの人の方がよっぽど女の気持ち分かってくれるよ。」


「まぢで言ってんのかよ。」


「ふんっ。。」



俺と瞳の言い合いを見てるクラスメート達は、訳が分からずポカーンとしている。



てか、なんで瞳にそこまで言われなきゃなんねーんだよ。


あいつ・・・須藤のことまで。。



あ~もう無理。


俺はスタスタと担任のとこまで行くと、



「気分が悪いんで、ちょっと保健室行ってきます!」



そう言って、息の詰まりそうだった教室をでた。




< 240 / 413 >

この作品をシェア

pagetop