◇◆センセイは俺の!◆◇
そんな事があってから、俺は保健室にあんまり行けなくなっていた。
昼休み、仕方なく屋上で昼寝する日々。
夏が近くて、日差しが強い。。
あ~…寝れねー。。フカフカのソファーで昼寝して~。。
そんなのが一週間続いたある日、いつもみたいに屋上の真ん中で寝転んでた。
目を瞑っても、太陽の光が強すぎて眩しい感じがする。
だから、ぎゅっと目を瞑る。。
すると、何か眉間のあたりがこそばゆい気がした。
と、思ってたら…パチンッ!
誰かにおもいっくそ、デコピンされた。
「いったぁ~~~!」
勢いよく起き上がって目を開けた。
てか、だいたい誰の仕業がわかったし。
「痛かった?ね、痛かったでしょ?」
ほらね。俺が痛がったのが嬉しいのか、めちゃくちゃ喜んでるやつ。
「瞳お前な~、今のは反則だろ!」
「油断してる大チャンが悪いよ~?」
「く~、ムカつく!やられたらやり返すの巻!!」
ーーパチン!
「痛ぁー!!」
「フッ、俺のデコピンは最強だ。。」
「フンッ、さっきみたいに眉間にしわ寄せて寝てたら、イケメンが台無しになるからね!」
「お?やっぱ瞳も俺がイケメンだって認めたか!」
「やっぱりさっきの取り消し。ブサイクになれぇー!」
すぐムキになる瞳と俺を、いつもなだめるのは孝幸の役目だったんだけどな。
それが孝幸が止めないから、俺が折れるしかない。