◇◆センセイは俺の!◆◇



「…嫌よ、本当は。毎日、あなたの話を嬉しそうにしにくる女の子達に、やきもち妬いてる。」



「みーちゃん…」



小さめな声でそう話すみーちゃんの横顔を見つめる。



ちょっと口を尖らせてたまらなく可愛い。



「みーちゃん可愛い。」


「や、恥ずかしいから見ないで。」



こっちを向かせようとすると、顔を隠しながら抵抗する。



あ~、そんなことしたら余計にこっち向かせたくなるじゃん。



俺はみーちゃんの膝の裏にサッと手を入れ、ひょいっと自分の膝の上に上げた。



俺の膝の上にはあっけに取られて、まん丸な目で俺をみるみーちゃん。



「へへっ、みーちゃんの負け。」


「お、重いから…降ろしなさいっ。」


「重くないし♪いいから、いい子にしなさい。」


「むぅ…」



やっと大人しくなった。



端から見れば今の状況、完全にやばいよな。



男子生徒が保健室の先生を抱っこしてんだもん。



でも、今はこうしてぇんだ。




< 280 / 413 >

この作品をシェア

pagetop