◇◆センセイは俺の!◆◇
「…嫌よ、本当は。毎日、あなたの話を嬉しそうにしにくる女の子達に、やきもち妬いてる。」
「みーちゃん…」
小さめな声でそう話すみーちゃんの横顔を見つめる。
ちょっと口を尖らせてたまらなく可愛い。
「みーちゃん可愛い。」
「や、恥ずかしいから見ないで。」
こっちを向かせようとすると、顔を隠しながら抵抗する。
あ~、そんなことしたら余計にこっち向かせたくなるじゃん。
俺はみーちゃんの膝の裏にサッと手を入れ、ひょいっと自分の膝の上に上げた。
俺の膝の上にはあっけに取られて、まん丸な目で俺をみるみーちゃん。
「へへっ、みーちゃんの負け。」
「お、重いから…降ろしなさいっ。」
「重くないし♪いいから、いい子にしなさい。」
「むぅ…」
やっと大人しくなった。
端から見れば今の状況、完全にやばいよな。
男子生徒が保健室の先生を抱っこしてんだもん。
でも、今はこうしてぇんだ。