◇◆センセイは俺の!◆◇



「やきもち妬いちゃう私…嫌い?」



眉を下げ、不安げに俺を見つめるみーちゃん。



何か今日のみーちゃん素直だな…。



「妬いてるみーちゃんも好きだ。」



そう言って、そっと鼻と鼻をくっつける。


好きな人にヤキモチ妬かれるなんて、そんな嬉しいことはない。



「でも何かずるいわ、いつもヤキモチ妬くのは私だけじゃない。」



いつもなら恥ずかしくてすぐ離れるのに、みーちゃんは鼻をくっつけたまま…ぽつりと呟く。



何言ってんだよ、みーちゃんは。



誰がいつもヤキモチ妬いてないって?



いつも、みーちゃんを狙う男どもに目を光らせては怯えてるのは俺。



ケガの手当てを受ける男子、
熱があるかおでこを触られる男子、
みーちゃんに優しくされる男子みんなにヤキモチ妬いてんのは俺の方だし。



独占欲強くて嫌われそうなのは、むしろ俺なのに。



「ば~か、みーちゃん分かってね~な。」


「え?」


「ま、いっか。」


「え?何が?ちょっと何?」


「いいのいいの。」



ま、言わなくていっか。


ちょっとは優越感にひたるのもいいし。





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