◇◆センセイは俺の!◆◇
「みーちゃんそれ反則。」
「え…っん。」
今度は、俺がみーちゃんの唇を捕らえた。
角度を変えて何度もキスした。
みーちゃんの柔らかい唇に酔いしれ、息が自然と荒くなる。
みーちゃんは激しいキスに戸惑いつつも、必死に俺にぎこちなく合わせようとする。
しばらくの間、何かを確かめ合うように…熱いキスを交わした。
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どちらともなく、そっと唇を離す。
お互い、上目遣いのまま見つめ合った。
みーちゃんの瞳は、涙が溢れるかと思うくらい潤んでいた。
「…ご褒美にならないじゃない。」
「反則技を使ったみーちゃんが悪い。」
「…もうっ。」
カーテン越しに夕日の赤を感じながら、俺はみーちゃんに伝えた。
「明日、須藤のとこ…行こう。」
俺が珍しく真面目な顔をしたもんだから、みーちゃんはクスッと笑うと、
「うん。」
天使のような笑顔で頷いた。
そして、もう一度…
触れるだけの…優しいキスをした。