◇◆センセイは俺の!◆◇
それぞれの想い
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「サンキュ、孝兄!」
車から降りた俺は、運転席側に回って、出勤前の孝兄にお礼を言う。
「おう、しっかりな。」
ハンドルに頬杖をついて、俺に優しく微笑む孝兄にまた惚れ直し、颯爽と仕事へ向かう孝兄の車を見送った。
フゥ…と一つ深く息を吐く。
振り返るとそこにあるのは、
【◆SUDO◆】
首が痛くなるくらい、高いビル。
何階まであんだよ。
デカ過ぎ。
「ここが須藤の…会社。」
おっと、アイツまだ社長じゃない。
“次期”社長だったぜ。
ひとり企み笑いをしてると、通り過ぎていくサラリーマンのおっちゃん達に怪しい目で見られた。
いけね。
時間に遅れる。急がねーと。
俺は気を取り直して、ビルの中へと入っていった。
そう、今日はアイツ…須藤に、みーちゃんと2人で話しをしにいく予定だ。
もう逃げないし、何も恐れない。
真っ正面からアイツとぶつかる。