◇◆センセイは俺の!◆◇
中に入ると、ここはホテルかって言いたくなるような豪華な受付ロビーだった。
うわぁ…なんか、みんなエリートに見えてくるし~。
周りを忙しそうに歩くサラリーマン達を見ながら、若干恐縮…。
あ~…居づらい。俺みたいな学生がここにいていいわけないわぁ。
「あの、すいません。」
「はい、どうされました?」
受付のお姉さんに声をかける。
業務用スマイルが完璧だ…この人。
てか、めっちゃ美人だし!
「須藤さんに用があるんですけど…」
「須藤専務ですか?」
「はい。約束してあります。」
「失礼ですが、お名前は…」
「角です。」
「少々お待ち下さい。」
それだけ伝えると、受付のお姉さんは電話をかけ、誰かと話してる。
キョロキョロとロビーを見渡していると、やたら周りのOLのお姉さん達と目が合う。
やっぱ俺浮いてんのかな…。
そんな事を考えていると、いつの間にか電話を終えていた受付のお姉さんに話しかけられた。
「今確認しましたところ、少し遅れるとのことでロビーの方で待っていてほしいと須藤専務が…。」
俺は仕方なく、ロビーにあるカフェスペースで待つことに。