◇◆センセイは俺の!◆◇
「あ~、仕事サボって大輝くんと遊びにいきたぁーい。」
「いやいや、お仕事してください。」
「じゃあ、お姉さん達の疲れ…癒やしてほしいなぁ~?」
おいおい、大人のお姉さん方…大胆過ぎるし、積極的過ぎる。
この状況、前ならウハウハなんだけど…
今はみーちゃんだけしか興味ないから、こういう状況は結局困る。
困り果てて、待ちくたびれて、俺はされるがまま状況でその場に居座っていた。
すると、
「ほう…可愛がられて羨ましいな、大輝くん。」
そんな嫌味ったらしいことを吐きながら、俺の方を楽しそうに見る須藤のヤツ。
笑ってんじゃねーぞ、自分が遅れたくせによぉ!
「時間を守るのは、大人として常識じゃないっすか?」
空になった紙コップをグシャッと潰しながら、須藤を睨む。
自然とお姉さん方は俺から離れる。
須藤は苛立たしげに視線を外す。
「時間がないんだ、話なら手短に頼むよ。美波は母親の体調が悪くて来られない。」
は?まじ?