◇◆センセイは俺の!◆◇
「大丈夫なのかよ。」
「美波は大丈夫と言っていた。」
そっか…
みーちゃんのお母さんとは、一度だけ会ったことがある。
すごい、いいお母さんだった。
…娘想いで。
「みーちゃんいないから、そんなにあんたに用はない。ただ一言言いたい。」
俺は、須藤と2人きりで話す気はさらさらない。
わざわざ場所を変えて話す必要もない。
俺は潰した紙コップをゴミ箱に捨てると、須藤の前で立ち止まる。
ちょっとだけ目線を上げて須藤を静かに見やる。
悔しいことに俺より3㎝くらい身長が高い須藤。
視線を外さない2人を端から、お姉さん方が興味津々にみていた。