◇◆センセイは俺の!◆◇
胸に何かつっかかったような感じのまま、俺は須藤の会社を出た。
そんな今日は土曜日。
暇だ。
はっきり言えば、ヒマ。
どうすっかなぁ…今から。
携帯の時計を見ると、まだ昼にもならない10時半。
あてもなく街をブラブラしていると、ある人物を見かけてしまった。
俺の下がったテンションを一気に急上昇させる人物。
「みーちゃん?」
「す、角クン?」
私服姿のプライベートみーちゃん。
申し分ない可愛さ。
こんなところで何やってんだろ…?
「ごめんなさい、今日いけなくなって…」
「いや、いいって。そんなに話しなかったし。」
「そう…」
ちょっと心配そうな表情で俺の顔を見上げるみーちゃん。
ったく、そんな顔すんなって。
「大丈夫。ケンカとかしてないし。」
「う…うん、そっか。」
そんなにホッとした顔しなくていいのに。
そこまで、アイツ…須藤のこと嫌ってねーし。
まぁ、気に食わないっちゃあ…気に食わないけど。