◇◆センセイは俺の!◆◇
――――――――――――
―――――――・・・
「そうか…先生のお母さんが…」
「うん…」
「それで、お前が落ち込んでる原因は。」
「みーちゃんに何も言ってあげられんかった…。」
そう、結局俺は…また病院へ戻ると言ったみーちゃんをただ見送ることしか出来なかった。
それで、ノコノコと孝兄に話を聞いてもらいにきたって訳だ。
何とも、頼りなくて、アホなやつ…俺。
落ち込むかっこ悪い俺を見て、孝兄は呆れたりなんかしなかった。
「そうか。何も言えなかったか…」
孝兄は隣りに座って、俺の頭をポンとすると、優しい口調でそう言った。
ちっさい頃から、孝兄がこうするとすんげぇ落ち着く。
子どもっぽいかもしれないけど、安心するんだ。