◇◆センセイは俺の!◆◇
大切な人
大切な人、
それは自分を自分で居させてくれる存在。
いつも一緒にいなくたって、その人が自分にとってどれだけ大切な存在か…確かめようのないことだけど、わかる。
そんな大切な人が突然、この世からいなくなってしまったら…
考えただけで胸がつまる。
そんな状況に今、大切な幼なじみが陥っている。
外国にいる瞳の両親が、事故に巻き込まれて亡くなった。
そして今、俺の前にはベットで眠る瞳の姿がある。
両親をなくして立ち直りかけていた瞳だったのに、学校帰りに信号無視の車に…。
危険な状態からは脱出したものの、まだ瞳は目が覚めないでいる。
俺は、一緒に帰らなかったあの日のことを悔やんでいた。