◇◆センセイは俺の!◆◇
瞳が退院するまでお見舞いに行くたびに、俺はあの人にも会いにいっていた。
そして、瞳の退院した今もたまに…
「こんちわ、どうすか?体調は。お母さん。」
「あら…いらっしゃい…また、来てくれたの…?ありがとね…角くん…。」
「たまたま近くまできたんで。」
「ふふ…そう。」
痩せて、ベットの上で微かな笑みを浮かべて俺を見つめる…みーちゃんのお母さん。
そう、俺は屋上で会ってからずっと、みーちゃんのお母さんに会いに来ている。
「今日は…美波…しっかりやってた…かしら…?」
「今日もトイレットペーパー転がしてましたよ。保健室に散乱っ…ははっ。」
「やだ…あの子ったら…直らないわね…ドジっこ…。」
いつの間にか、こうやってお母さんとみーちゃんの話とかするのが楽しくなっていた。
楽しいっつうか、むしろ居心地がいいっつうか。
なんか、自分の母親とかそういうのとはまた別の…特別な関係って感じ。