◇◆センセイは俺の!◆◇
いや…だって、昨日話したんだぜ…?
それなのに…今朝亡くなったって…
俺はしばらくの間、その場に立ち尽くしていた。
そんな俺に気づいた先生は、“中川先生に何か用事だったの?”と聞いてきた…
俺はただ首を横に振ることしかできず、足早に保健室をあとにした。
結局、午後の授業はほとんど頭に入らなかった。
だって…今の俺には授業を聞くような余裕はない。
みーちゃんの事が心配でしょうがない。
あれだけ大切に思っていた母親が今日亡くなったんだ…
どれだけショックか…
今すぐにでも、みーちゃんのところに飛んでってやりたい。
それで、何も言わずただ抱きしめててやりたい。
今俺にはそれしかできないから…。
俺は焦る気持ちを必死で抑え、授業の終わるチャイムを待っていた。