◇◆センセイは俺の!◆◇
気がつけば、大学へ進むための大事な試験が近づいていた。
一旦俺は、みーちゃんとのことは保留にして勉強に専念することにした。
だって…さすがの俺でも試験となるといい加減な気持ちでやるのはやだし。
放課後、教室に残って試験勉強…それが最近の俺のリズムだった。
「最近の大輝くん、真面目だね。」
向かい合わせにした机で、真子ちゃんが化学の学習書を開きながらそう言った。
今日は真子ちゃんと2人で試験勉強。
いつもなら瞳がいるんだけど、今日はデートなんだとさ。
そんでもって、ちなちゃんは職員室で先生とマンツーマン。ご苦労さん。
てか、真子ちゃんは俺が勉強してんのがそんなに珍しいのかねぇ。
まぁ…いつもしないからだけど。
「さすがに勉強しないと、大学進めなかったら俺家追い出される…(泣)」
「そっ…そうなの!?大変だね。頑張んないとね。」
「あははは…」
俺の冗談を信じて心配してくれてる真子。なんて素直な子なんでしょ…
みーちゃんみたい。
なんか真子ちゃんってやっぱり、みーちゃんとちょっと似てるな。
ってことは、俺と凉さんの女のタイプって一緒?