◇◆センセイは俺の!◆◇
「何やってんの?大チャン。」
「ん~?…考え事。」
「ふ~ん。」
朝から俺は学校に来るなり屋上にいた。
おせっかいな瞳が俺の横に座る。
「なぁ、」
「ん~?」
「俺が考えて出した答えがどんな答えでも瞳は…いいって言ってくれるか?」
急に何言い出すんだって感じで見るなよ。
瞳はそれでもわかったのか、ニィッと笑うと…
「大チャンがよく考えて出した答えなら、それが本当の答えなんじゃない?」
「もし…間違ってたら?」
「また1から考え直せばいいの。」
「そっか。」
なんだかなぁ…こいつ、たまに出てきて良いこと言うよな。
瞳は立ち上がって、猫みたいに伸びをすると“先教室行っとくね”そう言って屋上から出て行った。
また一人になった俺は、
ある人に電話した。
話し終わると重い腰をあげ、ケータイをポケットにつっこんで…そのままの勢いで屋上を出た。
それから1日、ちゃんと真面目に授業を受けた。
あまりにも真面目すぎて、担任に心配された。
ふん、悪いか!
俺だって真面目な時があるんだよ!
何かに集中しとかないと…
―――――心が折れそうになるんだよ…。