◇◆センセイは俺の!◆◇
“無理して笑うなよ”
俺がそう言って、頭を撫でると…みーちゃんは力を向いたように微笑んで頷いた。
それと同時に、
みーちゃんの頬に一筋の涙が伝った。
「どうした?…ん?」
そうできるだけ優しく問いながら、濡れた頬を拭ってやる。
「何か…角クンにそう言われたら、気が緩んじゃって。」
「・・・」
俺は黙ってみーちゃんの手を引き、カーテンに仕切られたベットへ座った。
立ったままのみーちゃんを足の間に挟んで…
「みーちゃん聞いて?」
そう言ってみーちゃんの頬に手を添える。
「ん?」
今のみーちゃんはきっと先生じゃなく女。
いつもとは反対にみーちゃんを見上げ、俺は今まで考えたことを伝えた。
「俺、これで保健室くるの最後にする。」