◇◆センセイは俺の!◆◇
サンタのいたずら
あれから月日は流れ…
雪がちらちらと降る季節になっていた。
あの最後に保健室へ行った日から、
もう1ヶ月が経ってた。
早いな…。
俺は保健室へいってない。
生徒が保健室へ行くのをやめたなんて、おかしな話だけど。
具合も悪くならなければ、ケガもしない…なんて強い子、俺。
時々、2階の廊下の窓から見える保健室を眺めていた。
机に向かって一生懸命書類に目をやるみーちゃん…おっと、美波先生をこっそり見ていた。
遠くから見てるだけ。
ツラいけど、会って抱き締めたりできない方がもっとツラい。
だって、美波先生には須藤がいる。
きっと幸せなんだろうな。
いつだったか、クラスの女子が噂していたのを聞いた。
“美波先生がブライダル情報誌を見てた”
って。
どう考えたって…そういうことだろ?
別に悲しくなんかねーし。
美波先生が、幸せになるんだったら…
喜んで祝福する。