◇◆センセイは俺の!◆◇



――――――――



「うっく…ひっ…く…。。」


「もう大丈夫だからマキさん~。」


「よかったぁ…
大輝くんがきてくれてぇ~…(泣)」



そう言って俺に抱きついてさらに泣き出したマキさん。


ソファーに座ったまま、そっと肩を抱いたマキさんはちょっと痩せた気がした。



「それにしてもしつこい男だな、
マキさんの婚約者。」


「もう婚約者じゃないっ!」


「あ~…元婚約者。」



ふぅ…やれやれ。


あの後、しつこくマキさんを取り戻そうとするマキさんの元婚約者の男をなんやかんやで追っ払い、泣きじゃくるマキさんをとりあえず家まで送ってきた。



と、それからが大変。



泣きながら、抱きついてくるマキさんをひとりにして帰れるわけもなく…



「大輝くぅん…お酒ぇ~。。」


「あ~はいはい。」


「だめ~大輝くんも飲むのぉ~。。」



やけ酒に付き合わされるはめに…。


俺クリスマスになにやってんだろ…。




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