◇◆センセイは俺の!◆◇
――――――・・・・
暑い…なんか、めちゃくちゃ暑い。
てか、体が燃えるように暑いんだけど…
のど痛いし。
体だるい。
なんで?
ん゛~~~~~。。
“角クン。”
あれ…?誰か…俺呼んでる?
誰だよ…俺今だるくてそれどころじゃ…
「…みクン。」
「ん…」
「角クン。」
え…?
俺は重い瞼を頑張って開いた。
そしてぼやけた視界が少しずつピントが合ってきた。
白い天井。
いつも見慣れたグラビア水着ギャルのポスターがない。
=俺の部屋じゃない。
ここ…どこ?
「角クンっ。」
え?さっきの…
聞き間違いじゃない?この声って…
「…目、覚めてよかったぁ…。」
やっぱりっ…
俺は体の節々が痛み、力の入らない無気力な体に鞭をいれ、顔を横に向けた。
「みー…美波…先生?」
声に出てるか不安なくらい、弱々しい俺の言葉。
「うん…私よ。」
そう言って、天使みたいに微笑むのは…
俺が大好きで大好きで…さよならした人。
夢…なのかな。
「夢じゃないわよ、角クン。
角クン熱があって朦朧としてるのよ。」
あ…俺今喋ったんだ…。
てか…俺熱あるんだ…。
夢じゃ…ないんだ、
美波先生が、今目の前にいるんだ。