◇◆センセイは俺の!◆◇
なんで美波先生が…?
てか…ここ…どこ?
あ゛ぁ~~~~頭が回らねー。
「美波せんせ…ここって…」
「私の家だけど…」
「…あ、そうなんだぁ…」
美波先生んちね…・・・・・・・ん?
おかしく…ない?
「…ぇえッ!?――痛ッ…」
あまりにも驚きすぎて、ガバッと起き上がると頭が割れそうに痛い。
「こら、寝てなさい。」
「…ん。」
優しく注意され、大人しく横になる。
なんで美波先生んちにいるんだろ…?
マキさんとこを出て…それで・・・
「角クン、明日話してあげるから。
今は何も考えずに眠ったほうがいいわ。」
困惑してる俺に気づいたのか、美波先生は俺のおでこに冷えたタオルを置きながらそう言う。
はぁ…冷たくて気持ちぃ~。
いろいろ聞きたいけど、今は言うとおり…大人しく寝よ…。
「…ごめん…美波せんせ…」
微かにぼやけた視界で美波先生を見つめながら、呟くように謝ると…そのまま俺は眠りに落ちていった。
「…おやすみなさい、角クン…。」
夢と現実の間で・・・
好きな人のおやすみが心地よかった。